※文庫版公式設定無視&自分設定です※






20.ルームメイト






同室者は寮に入った地点での運命で決まる。
あわただしく過ごすのか、穏やかに過ごすのか
長いようで短い三年間をどう過ごすかはそのときの運命で変わる。






余程の事がない限り、同室者の交代は認められない。







「で、わけわかんねぇの。
 理想だ憧れだっていってる奴に
 本当の姿を見せてやりてぇよ。」




へっ、と明後日の方向を見ながら一言。




「煩いだけの馬鹿犬もいますよ。
 毎日、他クラスの知人にも同情されます。」




ふう、とため息をつきながら一言。




「ありゃあ、絶対先生さえ買収してるぜ。」




自信たっぷりに一言。




「テンションの差が激しすぎなんですよ。
 見てる分には楽しいけれど、
 巻き込まれると精神が磨り減ってきます。」









ぐったりしながら一言。








お互いのルームメイトの愚痴は止まらない。
でも、違う意味で大好きな人。


目の前の相手とどちらが大切かと聞かれれば、
目の前の相手だと答えるけれど。


こつんと額を重ね目が合うとにっこり笑う。






さぁ、ここからはお互いのルームメイトではなく、
自分達二人の会話の時間。











ルームメイトの二人が大きなくしゃみをしたのは
いうまでもない…。


短編その2。
ん〜お約束??